2019年1月に「奈良美仏大全」の撮影で、待望の東大寺法華堂(3月堂)の撮影許可が下りた。
参拝者の終了後の撮影で、ロケハンをして照明機材の検討を行った。
ストロボ使用も考えたが、光量が奥行きの違いで明度差が出るのでタングスティンスポットライトとフラッド500wを使うことにした、室内のコンセントからの電源では容量が足りず、1200wの発電機を持ち込む。
夜の撮影なので防寒にも気を使い、伽藍全てと10仏をそれぞれ撮影しました。
スポットライトはライトぺィンテングで使用、4名のアシスタントが要求通り動いてくれました。
撮影前に土門拳さんの「東大寺」の写真集を見ましたが、蛍光灯のみで撮影しており、グリーンかぶりが出ていました。
当時は補正フィルターも無かったのでしょうし、土門さんは気力で撮る写真家と思っています。
11月、12月で岐阜県の円空の撮影をしました。
奈良の美仏大全
東大寺法華堂・不空羂索観音菩薩立像
2020年美仏カレンダー
この十一面観音像を所有する聖林寺の客間から卑弥呼の墓であろう箸墓古墳(前方後円墳)が見え感動しました。
明治政府の神仏分離法令で、この仏像を救ったのはアーネスト・フェノロサと岡倉天心でした。
2020年美仏カレンダーDM
2020年美仏カレンダ表1
DM

DM
日本の世界遺産に、長崎浦上天主堂の写真使用。
万葉の花に、八重桜使用。
私は、仕事の写真も個人の写真でも全て作品と思っています。アートでなければいけないと思っています。
よって、新刊の紹介では、個人的にDMを作り、送付しています。また撮影でお世話になった各人、各場所には礼状を出しています。儒教の「五常の徳」の礼儀です。義理と礼儀を欠かさないようにしています。
奈良美仏大全のDM
花と詩歌の試案
四季の花々を撮影して、画像に合う和歌・短歌・俳句を選び、合致しない時は自作しています。「冩帆」は私の号です。
現在は150ほどできています。
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9月の後半に、秋田県大湯環状列石遺跡に撮影で行った時にコスモスを撮っていないので決行。遺跡の近く道端に咲いていた秋桜を撮影した。
そのほか、稲穂も撮影。「実ほど頭をさげる稲穂かな」
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1本の鬼灯のドライフラワーを、4x5カメラでホオズキを3回のスリット撮影で仕上げた。コンピューターで2枚にし、暖簾のイメージの画像です。ホオズキは夏の季語です。
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東京市の初代市長の尾崎行雄がアメリカに桜を送った返礼でアメリカからハナミズキが送ってきました。
現在では、東京都のいたるとこに咲いています。
短歌を3つ作りました。
自宅近くの公園のハナミズキです。
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1995年頃に撮影した「すずらん」です。スタジオ撮影で、葉の裏側よりマグライトで撮影。
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微笑みの美仏・円空 DM
円空仏DM5〜6
日本モニュメントの書籍化の現状
本の販売低迷が続き、出版社の自粛や取次店の制約もあり、苦境にありますが撮りましや加筆を続けています。
現在のテーマ総数は120になりました。さらに魅力的なモニュメントが見つけられれば追加します。
表1暫定
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タイトルは、歴史写真集「にっぽんモニュメント」で、モニュメントでわかる日本の歴史がキャプションです。
タイトルの赤文字は書道家でアーティストの岡林里依さんです。
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